【棋力証明】百鍛将棋での戦績公開

 

 

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負けなしの65連勝中。勝率100%だ。

 

百鍛将棋はユーザーが全体的に棋力が低く、勝ち切る練習をするのにちょうど良い。画面も見やすく、切れ負けじゃないのも良い。お気に入りのアプリだ。

 

 

実際の棋力は五段程度。全国レベルの強豪を実際に何度も倒したことがあり、アマチュアではトップクラスの実力と言える。

原始中飛車はカモ!最強穴熊による地獄の完封劇!

 

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ネット将棋には原始中飛車使いが多い。かなり優秀な戦法なのだが、一つだけ大きな欠陥がある。

 

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それは、堅さ負けしやすいこと。金で飛車先を受けるため、囲いの枚数が一枚減ってしまうのだ。

 

原始中飛車に対しては、居飛車穴熊が勝ちやすい。これだけ覚えておけばもはやカモでしかない。

 

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本譜は相手の自爆が目立つ。攻めっ気たっぷりの陣形だが、よくある攻め筋で簡単に崩壊してしまう。

 

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将棋は角の頭を歩で攻めるのがコツだ。これで痺れている。

 

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さて、24歩から動いてきたところ。ここで指し手の方針は大きく二つに分かれる。棋風に応じて指し分けてほしい。

 

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普通の人は角を取るだろう。おそらく、プロでもこの手が大多数のはずだ。

 

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以下、22歩まで進んでどうか。角はとれたが、香車を渡してしまっているので反撃が怖いきらいがある。ここで良い手がないと少し嫌な感じだ。

 

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さいわい、12角がぴったりの好手として存在していた。21角成〜22馬〜23歩成となれば不敗の態勢だ。こちらの順を選んだ方が良かったように思う。

 

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本譜はまさかの同歩!私の棋風が色濃く出た手だ。同角とされると角には逃げられてしまうのだが、、

 

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タダで香車を取れるのが大きいと見ている。前述の角香交換で「勝ちに行く」のではなく、純粋な香得で「負けない」将棋を狙っているのだ。

 

このあたりは善悪というより、棋風の問題だ。

 

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さて、相手が変な受け方をしてきたので想像以上の収穫があったところ。自陣に嫌味がまったくないので、ここはゆっくり良くしに行きたい。

 

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桂跳ねを未然に防ぐ26歩がカライ。あとは12成香からボチボチ攻めていけば自然に勝てる将棋だ。

 

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さて、私の将棋はどうも玉を詰ます展開にはなりにくいようだ。極端な受け将棋のため、相手の駒を全部取って勝つことが多い。ここでは55の金をとれれば完封勝ちできそうだと考えていた。

 

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じっと成香を引いておく。狙いはわかりづらいかもしれない。

 

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ここでようやく狙いがハッキリした。つまり、45金とかわす手を未然に消していたのだ!

 

受け将棋はとにかくゆっくりじんわり指すのがコツだ。

 

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54歩と垂らしたところで投了。まぁ、妥当なところだろう。

 

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次の歩成りが受からず、相手陣は壊滅だ。

 

戦慄の左美濃急戦!お手本のような流れる攻めで変形矢倉を瞬殺!

 

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ここで84歩と突いてくれば普通の横歩取りに合流するのだが、、

 

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33金。まぁ、横歩を取られるのを嫌ってこういう変な手を指すヤツは結構いる。確かに横歩は取れないが、それ以上に形が崩れる損の方が大きい。ありがたいことこの上ない悪手だ。

 

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さて、相手が銀を上がって棒銀を見せてきたところ。こちらはもうほぼ理想形だし、相手はこの瞬間飛車の横効きが止まった悪形だ。仕掛ける頃合いだろう。

 

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まずはここから。同歩は同桂で金にあたる。悪形が祟った格好だ。

 

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次はここだ。飛車の縦からの攻めに加え、今度は角の斜めのラインで攻めていく。

 

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相手は33金と上がって力強く受けてきた。4筋から攻めていくのは難しいので、他の場所に目を向けよう。相手が全力で受けてきたらそれを認めてあげて、違うところを攻めるのが将棋のコツだ。

 

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22歩。キツイ一撃が入った。相手は金を上がったがばっかりにこの手が生じてしまったのだ。相手の手を利用して投げる。これが攻めの基本だ。

 

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さて、桂馬をもぎ取って優勢が明らかになったところ。手を緩めずに攻め立てていきたい。

 

やはり角のラインで攻めるのが急所だ。33の金をどかして、44歩を実現させたい。

 

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25桂打。これで完全崩壊だ。同金には同桂で攻めが止まらない。仕方なく金をかわしたが、、

 

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44歩が見事炸裂した。

 

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次の歩成りが受からず、先手勝勢だ。

 

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さぁ、とどめだ。

 

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銀を打ち込む「数の攻め」が厳しい。投了もやむを得ないところだろう。

 

角のラインを生かした攻めが綺麗に刺さった一局だった。

 

 

ひたすら相手の体力を削り続ける!猛毒の受け将棋

 

 

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相手が序盤早々端歩を突いてきたところ。こういうぬるい手はとがめてしまいたいものだ。

 

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私はいつも振り飛車に構える。こうすると左辺の端歩が関係ない展開にできるからだ。逆に右辺の端は大事なのでしっかり位をとっておいた。

 

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33金の形が変だとは思っていたのだが、、

意表の相振り飛車となった。しかし、もちろんこんな手は悪手だ。全ての手の関連が乏しく、バラバラな印象を受ける。対して、私の将棋にはきちんと軸が通っているのがわかるだろう。形勢はもちろん良しだ。

 

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飛車先突破を見せて快調だ。

 

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さて、相手が7筋を受けてきたところ。無理矢理73歩成から攻め込む手もあるにはあるのだが、気が進まない。

 

「棋は対話なり」。相手が受けてきた意思を尊重しなくてはいけない。73歩成のような一方的なパワハラは避け、スムーズなコミュニケーションをはかりたい。

 

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75飛。これが本筋だ。次の85飛が受けづらい。相手が一生懸命7筋を受けてきたのだから、それは認めてあげて他の場所を攻めるのが正しい感覚だ。

 

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93桂と受けられるのが手強いと思っていたのだが、

 

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冷静に見れば73歩成でそれまでだ。

さっきとは逆で、8筋を一生懸命受けてきたのを認めてあげて、7筋を攻めれば良いのだ。

 

 

 

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さて、飛車も成り込みと金もつくって大優勢の局面。ここでどう指すかは棋風が出るところだ。

77桂と遊び駒を活用したり、36歩と囲いを充実させたりと良さそうな手は多い。

 

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私はじっと歩をとることにした。いきなり攻めるというより、相手の体力を削って手を渡したような感じだ。

 

じわじわ真綿で首を絞めるような手が1番きつい。

 

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さて、龍で金をボロっと取ったところ。いきなり攻めるなら52金とか張り付くのだろうか。

 

それでも良いのだが、私の棋風はやはり「猛毒流」だ。

 

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じっと桂馬を逃しておく。これがカライ。歩一枚の相手はなにも手を作れないのだ。

 

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少し進んで、一歩得しながら飛車交換してサッパリしたところ。ここはもう局面がわかりやすすぎて逆転のアヤがなく、必勝と言える。

 

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当然こういう飛車打ちが目につくと思うが、

 

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78歩と手堅く受けておけば良い。角がよく効いていて香車が取れないのがこちらの自慢だ。

 

もし、相手がここでゆっくりしてきたら、

 

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8筋に飛車を打ち、

 

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自陣龍〜金打ちで綺麗に仕上がる。

 

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さて、本譜は75から飛車を打ってきた。角と桂の両取りだが、どう対処するのが良いだろうか。

 

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普通の感覚では66銀だろう。しかし、これでは飛車と角を刺し違えられてまだややこしい。

 

もっとわかりやすく勝てる手はないだろうか。

 

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76金。筋は悪いが、これが正着だ。相手は飛車しか攻め駒がないので、その飛車さえ封じ込めてしまえば完封勝ちできるという考えだ。

 

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相手は当然飛車を引いてきたが、そこで8筋に飛車を打ちおろす。この手が大事で、相手から81飛と活用させるのを防いでいる意味がある。

 

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73歩で投了。まさしく完封という感じだ。

 

じわじわ体力を削る「猛毒流」が炸裂した一局だった。

 

 

【次の一手】攻めが遅いやつは強い

 

 

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銀銀香得で迎えた局面。大優勢ながら、寄せの手がかりがないのが困ったところ。

 

相手からの厳しい攻めはないため、ゆっくり確実に攻めていきたいところだ。細かい味付けをしたあと、相手の弱点をじっくり的確についていこう。

 

次の味付けの一手は?

 

 

 

 

 

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まずはなにも考えずに歩をなりたいところだ。同金は守りから離れていくし、同龍は攻めから遠ざかってしまう。どう応じても味の悪い小癪な歩だ。

 

味付けをしたところで、続いての一手は?

 

 

 

 

 

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「歩のない筋の歩を伸ばせ」。格言通りの一着だ。ゆっくりと金をつくって確実に追い詰めて行こう。

 

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あまりにも遅すぎる攻めに見えるかもしれないが、意外とそんなことはない。攻めなんて、相手より相対的に早ければそれでよいのだ。

 

相手がノミのスピードで攻めてくるのだから、こちらはカメのスピードで攻めれば良い。慌てず騒がず、遅すぎる攻めを平然とできるやつが一番強い。

 

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歩と香車。最弱の駒二匹で攻めることができてコスパが素晴らしい。

 

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さて、相手が端に逃げ込んで手を稼ぎに来たところ。こちらの攻め駒が渋滞してしまい、手をこまねいているように見える。

 

しかし、ここでも慌ててはいけない。方針はあくまで「ゆっくり確実に」だ。

 

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そう、こんなので良いのだ。確かに遅いのだが、次の81とを受ける手がない。

 

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ゆっくり、ゆっくり。これが将棋のコツだ。

 

 

 

 

 

「俺は絶対に負けない」。地獄の入玉大逆転劇!!

 

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雑な仕掛けを咎められ、敗勢に。心はもう完全に折れていた。

 

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指すとしたらこれくらいしかないだろう。二枚の飛車で攻められ続けてはもたない。

 

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しかし、これでは角が空ぶっている。飛車を手に入れるためには仕方がなかったのだが、こんなひどい手を指すしかないようでは形勢は大差だ。

 

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59銀を打たれてしまっては負けだ。83香成の詰めろを見せた強い受けで勝負に出た。

 

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龍を消すことはできたが、手堅く肝心の香車を取られてしまった。形勢は相変わらず必敗だ。

ここではもう投了を考えたが、私は最後まで投了しないと決めている。そうやって幾度となく必敗の将棋をひっくり返してきたのだ。

 

54角とさばき、まだまだ戦い続ける。

 

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しかし、相手の指し方がうまい。26桂と守りの金を狙いながら挟撃態勢を築きにきた。

 

ここで金をかわす手はもちろんない。

 

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ガジガジとセンスのカケラもない攻めで押し切られてしまう。相手の攻め駒を増やしてしまうような受けはNGだ。

 

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そこで、遠くから飛車を利かして受けることにした。善悪は微妙なのだが、強大な龍の守備力で相手を惑わす狙いだ。

 

必敗の将棋を自分の力だけで逆転するのは不可能。ここからは相手のミスを誘発する別のゲームとしてご覧いただきたい。

 

「将棋」ではなく、「勝負」の世界だ。

 

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さて、龍を引きつけて守備力を爆上げしたところ。ここで26銀と打たれていたらこちらに勝ち目はなかっただろう。

 

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入玉さえさせなければ向こうは勝ちなのだ。しかし、相手は強いがゆえにとんでもない失着をおかしてしまう。

 

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53馬。遊んでいる馬を自陣に引きつけ、こちらの上部脱出阻止を目論む最強の一手。このような手を発想するのは強者の証拠だ。

 

しかし悲しいかな、相手は気の緩みゆえにこの手が悪手であることに気づかなかったのだ。

 

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同桂成。なんと取られてしまったのだ!ここで相手は完全にフリーズ。自分のとんでもない失着に動揺してしまったようだ。

 

形勢が必勝すぎると、人はこの上なく油断する。「必勝の形勢は逆転しやすい」というのは、逆説的な真実なのだ。

 

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「敵の打ちたいところに打て」。まだまだ形勢は悪いが、かなり難しくなった。

 

相手の動揺を突くため、このあたりは意図的に早指しで相手を惑わせている。角を取られた動揺が消える前に、もう一度ミスをして欲しいのだ。

 

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しかし、相手はまだなんとか冷静さを保っているようだ。じっと桂馬で縛られて困った。

 

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ノータイムで銀を上がって受けたが、私はこの後に読み落としをしていることに気づいた。

 

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相手は当然歩で王手してくる。私はこの手を同銀で凌げると勘違いしていたのだ!

 

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同銀には35歩で痺れる。これを見落としていたのだ。

 

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そこで玉をかわしたのだが、この銀打ちが痛い。せっかくの逆転ムードを不意にしてしまったかと後悔の念がよぎるが、気にせず突き進む。

 

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ノータイムで龍を見捨てて、前へ、前へ。

こちらのと・馬・銀が手厚く、相手としては焦る展開だろう。とにかく相手を焦らせ、動揺させ、パニックに陥らせることだけが狙いだ。

 

善悪を超越した世界を味わって欲しい。

 

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相手は要の桂馬を捨て、なりふり構わず入玉を阻止しにかかった。一気に入玉を狙うなら34歩といった感じの手になるが、それでは相手の動揺は誘えない。

 

とにかく相手の読み筋をかわし続けるのが肝だ。

 

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「龍を捨てて一気に入玉!」というこちらの指し手に対し、「龍はいつでもとれるから、まずは入玉阻止!」と応じてきた相手。

 

では、そのとれるはずだった龍にいきなり逃げられたら?

 

そう、これが逆転の呼吸なのだ!

相手は馬をうっかりとられ、とれるはずの龍に逃げられ、もはや冷静ではいられないはずだ。

 

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この銀の成捨てはうまい。これをとると25金の王手龍取りがかかってまずい。

 

そういう相手の狙い筋はとことん無視してしまおう。

 

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ここもやはりノータイム。金に紐をつけつつ、83の地点を睨んだ、盤上この一手の好手だ。

 

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怖い格好だが、こちらの玉は不思議と寄らない。こういう「寄りそうで寄らない」玉は逆転を引き起こしてくれやすいもの。なぜなら、「もどかしい」からだ。

 

とにかく負の感情を相手に叩き込み、冷静さを奪っていくのが逆転のコツだ。

 

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ついに入玉成功。とはいえ、これでも正確に指せばまだこちらが悪いのだろう。

 

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例えば、48飛から駒をボロボロとられたらどうだろう。点数勝負になったら勝てない気がする。

 

しかし、これはあくまで「冷静だったら」な話だ。しつこいようだが、私はすでに相手を混乱に陥れることに成功している。確かに相手の指し手はひどいのだが、それはこちらの心理攻撃にやられた結果なのだ。

 

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相手はあくまで詰みにこだわって来ている。この手は確かに怖いのだが、34歩と受けてしまうとその歩が負担になってしまいそうだ。

 

ということは、、

 

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グイッと強く前進。これで不思議と捕まらないのだ。自分の香車が邪魔して詰まないとは、なんとも皮肉なものだ。

 

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相手の厳しい追撃が続くが、、

 

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なんと、これでギリギリ詰まないのだ!相手に金駒が二枚あれば簡単に詰むのだが、あいにく一枚だけ。私を勝たせるためだけにつくられたような局面だ。

 

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角を引いて21飛までの詰めろをかけてきたが、、

 

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22歩。これでもう寄らない。

歩が二枚のコンパクトな囲いだが、なぜか恐ろしく堅いのだ。実戦はここで投了となった。

 

まだまだ指せば難しいと思うが、戦意喪失したのだろう。必勝の将棋がこうなってしまっては仕方ないところかもしれない。

 

 

 

私の今まで指した将棋の中でもベストファイブに入る大逆転だった。