実戦解説
ネット将棋には原始中飛車使いが多い。かなり優秀な戦法なのだが、一つだけ大きな欠陥がある。 それは、堅さ負けしやすいこと。金で飛車先を受けるため、囲いの枚数が一枚減ってしまうのだ。 原始中飛車に対しては、居飛車穴熊が勝ちやすい。これだけ覚えて…
ここで84歩と突いてくれば普通の横歩取りに合流するのだが、、 33金。まぁ、横歩を取られるのを嫌ってこういう変な手を指すヤツは結構いる。確かに横歩は取れないが、それ以上に形が崩れる損の方が大きい。ありがたいことこの上ない悪手だ。 さて、相手が銀…
相手が序盤早々端歩を突いてきたところ。こういうぬるい手はとがめてしまいたいものだ。 私はいつも振り飛車に構える。こうすると左辺の端歩が関係ない展開にできるからだ。逆に右辺の端は大事なのでしっかり位をとっておいた。 33金の形が変だとは思ってい…
雑な仕掛けを咎められ、敗勢に。心はもう完全に折れていた。 指すとしたらこれくらいしかないだろう。二枚の飛車で攻められ続けてはもたない。 しかし、これでは角が空ぶっている。飛車を手に入れるためには仕方がなかったのだが、こんなひどい手を指すしか…
はぁ、、、 駒得しまくって勝利を確信したところ。相手の中段玉を捕らえるのは大変なので、まずは自玉の安全度を高めてゆっくり勝ちに行くことにした。 香車一本。これで相手の攻めは完全に切れた。 上部が手厚いので入玉したいのだが、どうにも35の成桂が邪…
45 ゴキゲン中飛車を採用したところ、いきなり8筋から仕掛けられた。この手は悪手とされているのだが、級位者レベルでは指したくなる人が多いらしい。私も昔はこういう類の手でいきなり攻め込んでいたものだ。 せっかくなので、なぜこの手が悪手なのか説明す…
この将棋は次の一手問題のオンパレードのようだった。初段程度の棋力があれば全問正解も難しくないだろうが、それを実戦で指せるかどうかはまた別の話だ。 まずは簡単な問題から行こう。相手が64歩と突いて盛り上がろうとしてきたところだが、これには手筋の…
終盤戦の難所。 駒割りは角と銀二枚の交換で駒得だが、その銀二枚が34と44に転がっている計算だ。つまり、この二枚が上手く働けば形勢がよくなると考えられる。 逆に相手としては1筋の飛車と馬を働かせてリードを奪いたいと思っているだろう。そして、私はそ…
いつも通り、朝ごはんを食べながら対局を楽しんでいた。大好きな音楽を聴きながら将棋を指して頭を目覚めさせるのが朝のルーティンだ。 裏を返せば寝起きのボーッとした頭で指してることになる。正直、ミスは増える。さらに最近は風邪気味なうえに低気圧で、…
陽動振り飛車に対して銀交換穴熊で対抗。 68金右や66角と堅めていきたいところだったが、それ以上に相手の71玉の一手の価値が高い。 自玉もまだまだ未完成だが、それ以上に敵玉が不安定とみて戦いを起こしにいった。玉の囲いなど、相手より堅ければそれで良…
このアプリでは原始中飛車使いがなぜか多い。 私は原始中飛車対策には居飛車穴熊と決めている。相手の32金が守りから離れている分、囲いの差で優位に立てるからだ。 逆に急戦を仕掛けてしまうのは、わざわざ相手の32金に触りに行くことになるので感触が良く…
相手が42銀と上がってきた局面。 特に研究したことはないのだが、経験則としてはこの形に原始棒銀がよく刺さる。今回もいつも通り原始棒銀でいきなり仕掛けてみることにした。 相手の守りが中途半端なうちに仕掛ける。 自玉を囲うこともなく、最速の仕掛けだ…
左美濃急戦が好きだ。 玉が堅く、攻撃形も理想的。最強戦法の一つだ。 左美濃急戦をやると、この横歩取りをよく食らう。 いきなり歩を取られて嫌な感じだが、これには手筋の受けがあって悪くない。むしろありがたいくらいだ。 将棋は主張が重要だ。 相手は歩…
「有害」。 不穏なユーザー名だ。初手から時間いっぱい使って52玉と不自然な手を指してきた。もしかすると、時間を必要以上に使うことでこちらの投了を促すタイプの悪質ユーザーかもしれない。 3手目、51玉。 これで相手が悪質ユーザーであることがハッキリ…
四間飛車には銀冠穴熊で指すのが好きだ。 この戦法には有力な対策があり、プロ間ではめっきり指されなくなってしまった。しかし、その対策を知っていて尚且つ使いこなせる人は相当少ない。アマチュアレベルではまだまだ現役の戦法と言えるだろう。 比較的安…
初手、金上がり。 弱点の角頭をケアする好形だが、初手で指すのは悪手というのが常識だ。 飛車先をずんずん伸ばして縦から攻めると、この金上がりが生きる形になってしまうので、、 振り飛車で横から攻める。これが定跡だ。 自分が良い手を指すのは当然大事…