居飛車穴熊、軽妙なカウンターで完勝!
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このアプリでは原始中飛車使いがなぜか多い。
私は原始中飛車対策には居飛車穴熊と決めている。相手の32金が守りから離れている分、囲いの差で優位に立てるからだ。
逆に急戦を仕掛けてしまうのは、わざわざ相手の32金に触りに行くことになるので感触が良くない。
相手は見慣れない布陣で2筋逆襲を狙ってきた。
ここで間違えると一気に潰されてしまうので注意が必要だ。
まずは角道を通して攻め味をつくった。
代えて68銀と平凡に固めるのは反撃の手段に乏しく良くない。
遂に相手が攻撃してきた。
もはや受けはない。反撃あるのみだ。
桂馬のさばきをつけつつ、相手の桂頭を狙う。
カウンターがうまく決まった。
同銀とは取れないし、45桂には 11角成! 同飛 25飛と豪快にさばけば優勢だ。
桂得を果たしたものの、2筋を突破されて上図。
豊富な持ち駒を使って攻めに行きたいところだ。まずは相手の価値の高い駒に触りに行く。
初段以上の人ならこの手は一目だろう。とりあえず価値の高い駒の頭に歩を叩いて手を作りたくなるものだ。
同金なら32角ではっきり優勢だ。
仕方なく金を引いてきたが、ここで平凡な好手がある。
まさに「俗手の好手」といった感じの手だ。
得した桂馬でさらに高い駒をとる、将棋資本主義のような一着。
ここで間違えた。
64歩 同歩 42角と馬を作りに行けば良かったのだろうが、駒を惜しんで17桂と逃げてしまった。この一手の遅れが痛かった。
桂馬を逃げた一手のせいで相手は香車を手に入れてしまった。
うっかり飛車を詰まされ形勢悪化。42角と打ち込んで勝負に出た。
すこし悪くしてしまったが、ここで再び思わぬチャンスがやってきた。
52銀と受けてきたのが大悪手で一気に形勢が傾いた。
切って、53歩。美濃囲い崩し頻出の手筋だ。
同金には62銀で勝ちだし、62金にも54桂 61金 52歩成 同金 62金のダンスの歩があって簡単に勝てる。
51金が最善だが、52銀と露骨に打つくらいでも速度勝ちできるだろう。
角を使ってアクロバティックに受けてきたが、平凡に香車の田楽刺しが厳しい。
ここでは既に必勝の形勢だ。
相手がと金を捨ててきた局面。相手をしてもいいが、面倒だ。
そろそろ手抜いて寄せに出る頃合いだ。
ベタッと金打ち。こういう0距離の迫り方が一番受けづらいのだ。
相手は馬と成香を刺し違える形で無理やり受けてきた。これほどの大戦果を上げたのならもう慌てて寄せに行く必要もなかろう。
じっとと金をはらって勝負あり。
こういう緩急自在な指し回しこそ、対戦相手にとってはもっともいやらしいのだ。
私はこういった受けの好手でトドメを刺すのが好きだ。
最後は大差になった。
受けるなら62角くらいだが、53とでオシマイだ。