天国から地獄へ!本気で死にたくなった悪夢の一着とは?
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いつも通り、朝ごはんを食べながら対局を楽しんでいた。大好きな音楽を聴きながら将棋を指して頭を目覚めさせるのが朝のルーティンだ。
裏を返せば寝起きのボーッとした頭で指してることになる。正直、ミスは増える。さらに最近は風邪気味なうえに低気圧で、相当にだるかった。大悪手を指してしまうのも当たり前なコンディションだったのかもしれない。
...醜い言い訳はこのへんにして実際の対局を見てみよう。
隙ありとみてすかさず45桂と跳ねたのが好手でペースを握った。現代将棋のスピード感を急速に高めたのが無謀にも見えるこの桂跳ねだ。最初に出てきたのは三浦-渡辺のA級順位戦だったように記憶している。その後、Abemaの炎の七番勝負で藤井四段が羽生さん相手に快勝し、完全に市民権を得ることになった。
本譜は相手の無警戒な駒組みに45桂の速攻が見事に刺さった。
36角と飛び出して63の銀にヒモをつけてきた局面。この角をいじめてヒモを切りに行くような手が良さそうだ。
47銀打ち。これなら相手は相当困っていただろう。角が逃げると63の銀をタダでとられてしまう。
同角成と切りとばすくらいだが、それでは流石にと言ったところだ。
この手は高段者には一目の簡単な手のはずなのだが、、
ふらっと指してしまった37歩が敗着。大優勢の将棋を一手で負けにしてしまった。「角をいじめる」という意味においてはすごく良い手なのだが、この瞬間においては自陣が大変なことになっていたのだ。
69飛! まさかの大頓死だ。
37歩を指した瞬間に気づいたが、時すでに遅し。一手詰めを逃すのは何年振りだろうか。私がまだ5級くらいのとき以来だと思うのだが、まさか五段で同じようなミスをおかしてしまうとは、、
開始早々大優勢になり、気が緩んでいたのだろう。まだ40手ということで、自玉が詰めろになっているとは露程も思っていなかったのもある。さらに、冒頭で述べたようなコンディションの問題もあった。
大悪手というのは複合的な理由によってもたらされるものだ。一生懸命分析して自分を慰めてみるが、それも虚しい。ショックがあまりにも大きすぎるのだ。
自戒の念を込めて記事にしたところで、あとはもうすべて忘れてしまおう、、