【次の一手】攻めが遅いやつは強い

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銀銀香得で迎えた局面。大優勢ながら、寄せの手がかりがないのが困ったところ。

 

相手からの厳しい攻めはないため、ゆっくり確実に攻めていきたいところだ。細かい味付けをしたあと、相手の弱点をじっくり的確についていこう。

 

次の味付けの一手は?

 

 

 

 

 

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まずはなにも考えずに歩をなりたいところだ。同金は守りから離れていくし、同龍は攻めから遠ざかってしまう。どう応じても味の悪い小癪な歩だ。

 

味付けをしたところで、続いての一手は?

 

 

 

 

 

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「歩のない筋の歩を伸ばせ」。格言通りの一着だ。ゆっくりと金をつくって確実に追い詰めて行こう。

 

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あまりにも遅すぎる攻めに見えるかもしれないが、意外とそんなことはない。攻めなんて、相手より相対的に早ければそれでよいのだ。

 

相手がノミのスピードで攻めてくるのだから、こちらはカメのスピードで攻めれば良い。慌てず騒がず、遅すぎる攻めを平然とできるやつが一番強い。

 

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歩と香車。最弱の駒二匹で攻めることができてコスパが素晴らしい。

 

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さて、相手が端に逃げ込んで手を稼ぎに来たところ。こちらの攻め駒が渋滞してしまい、手をこまねいているように見える。

 

しかし、ここでも慌ててはいけない。方針はあくまで「ゆっくり確実に」だ。

 

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そう、こんなので良いのだ。確かに遅いのだが、次の81とを受ける手がない。

 

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ゆっくり、ゆっくり。これが将棋のコツだ。