【次の一手】藤井聡太七段も認めた意表の駒損手筋!

 

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88歩と打たれた局面。同金ととるのは大きな利かされで玉の逃げ道がなくなってしまう。

 

ここで意表の手筋がある。

 

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桂馬を見捨てて玉を寄るのが好手!

 

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89歩成には同玉でどんどん戦場から遠ざかれるのが魅力だ。飛車の王手にも79銀と引いておいて囲いが一気に引き締まった印象だ。

 

相手はもともと桂馬を一枚持っているのだから、もう一枚くらい増えても大して変わらないだろうと踏んでいた。この判断が功を奏し、あとはラクに勝てた。

 

 

 

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ちなみに、C級1組順位戦で藤井七段は似た手を指している。桂馬を逃げるのは89歩成 同銀 87飛成で大きなポイントをあげられてしまう。

 

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やはり79玉が好手だ。桂馬の損より自玉の安定が大きい。

 

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相手の14角の睨みから大きく遠ざかり、藤井玉は安泰だ。実戦はこのまま一方的に攻めて勝ち切ってしまった。

銀冠穴熊、機敏な仕掛けから押さえ込んで圧勝!

 

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陽動振り飛車に対して銀交換穴熊で対抗。

68金右や66角と堅めていきたいところだったが、それ以上に相手の71玉の一手の価値が高い。

 

自玉もまだまだ未完成だが、それ以上に敵玉が不安定とみて戦いを起こしにいった。玉の囲いなど、相手より堅ければそれで良いのだ。

 

 

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相手が弱気な指し手を重ねてきたことで、ここでは大優勢になっている。43歩成や33銀成〜45桂、または21歩成と形を乱す手など攻め筋がたくさんあって考えるのが楽しい局面だ。

 

一番良いタイミングで一番良い攻めを繰り出すために、今やっておくべきことがある。

 

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68金右〜77角。この二手で一気に自玉が堅くなった。隙あらば88玉で銀冠にし、さらに98香〜99玉と銀冠穴熊にできればうまい。

 

攻めの権利を握ったら慌てて攻めるのではなく、一回自玉に手を入れるのが強者の呼吸だ。

 

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綺麗に攻めが刺さった。

 

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とにかく押さえ込む。相手の攻めを潰し、ゆっくり攻めるのが将棋の理想的な勝ち方だ。

 

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33歩と銀取りに打たれた局面。23歩成が目につくが、34歩 13と 59銀の進行は相手の攻めにも勢いが出てくる。もちろんそれでも悪くはないのだが、この将棋はそういうつくりではない。「とにかく押さえ込んでじっくり攻める」という世界観を崩さないように。

 

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平凡に45銀と引き上げる。これが本筋だ。

次は25桂〜23歩成など、どんどん押さえ込む感じで指していきたい。

 

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21飛に28飛とまわったところで投了となった。22と〜24歩(or 23龍)などを防ぐ手段がなく、仕方のないところだろう。手数はまだ85手で敵玉もまだまだ耐久力があるが、いかんせん逆転のアヤがなさすぎる。こちらの押さえ込みが功を奏し、相手は反撃の筋を全く持っていないのだ。

 

 

将棋のつくりの良さが勝因だろう。

 

 

【次の一手】中住まいを一撃で崩壊させる手筋の好手

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横歩取りから激しい攻め合いへ。

王手で厳しい飛車を打たれてしまったが、相手は67角成とただ捨てして無理やり実現した手だ。実際にはそれほど嫌な手ではない。

 

69歩と堅く底歩を打つのが第一感で、左辺の金銀を守りに生かすには良さそうな発想だ。しかし、本譜はあえて48玉と軽く逃げた。

 

 

 

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さて、龍を作られて上図。ここからどう攻めていくかが問題だ。21馬と桂馬をとりにいきたくなるが、馬が敵玉から離れていく感触が良くない。

 

ぴったりした手はあるだろうか。

 

 

 

 

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64歩。このコビン攻めが狙いの一着だ。

先ほど底歩を打たず、48玉と上がったのはこの手を指したかったから。

 

同歩が自然だが、41角が痛い。62玉と逃げると63銀!と打たれる手が生じているのが大きいのだ。

 

 

 

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とはいえ、同歩 41角に51玉とかわす手が手強そうに見える。飛車が強力で詰みはなさそうだ。

 

こうなると馬と角が窮屈な形でダメそうに見えるが、、

 

 

 

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あっさり63角成と馬を見捨てるのが決め手。これで必死だ。

 

 

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このように64歩を同歩と取ると一瞬で負けになってしまう。しかし、取れないようではといったところだ。

 

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本譜は歩だけで王様が危険地帯に引っ張り出すことに成功した。66銀や66金から圧力を加えて寄せに行きたいところだが、78龍の筋がチラつくのが嫌味だ。

 

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形を決めるだけ決めて、じっと玉を囲っておく。これが勝負の呼吸だ。相手は仕方なく65歩と受けてきたが、そこで66歩と合わせて攻めが決まった。

 

あとはダイジェストで。

 

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王手龍。

 

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角の睨みが強烈。

 

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とにかく角のラインを生かして攻める。

 

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詰みもあったが、ゆっくりと金をはらって安全に。

 

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【棋力証明】百鍛将棋での戦績公開

 

 

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負けなしの65連勝中。勝率100%だ。

 

百鍛将棋はユーザーが全体的に棋力が低く、勝ち切る練習をするのにちょうど良い。画面も見やすく、切れ負けじゃないのも良い。お気に入りのアプリだ。

 

 

実際の棋力は五段程度。全国レベルの強豪を実際に何度も倒したことがあり、アマチュアではトップクラスの実力と言える。

【次の一手】駒効率を究極まで高める手順の妙

 

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相手が72角と打って粘ってきた局面。同馬や71龍、63金など有力な手が多く、悩ましいところだ。

 

と金・馬・龍の威力を究極まで高める最高の一手とは?

 

 

 

 

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と金を捨てて角の位置をずらすのが妙手。

 

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33龍と銀を取る手が角取りになるのがその効果だ。龍で串刺しにされ、角は身動きが取れなくなっている。

 

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歩で支えるくらいしかないが、

 

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こちらもポンと歩を打って勝負あり。

相変わらず角を逃すことはできず、歩で召し取れる形になった。