36角成と馬をつくられた局面。やや優勢ながら相手の穴熊が堅く、まだまだ難しそうに見える局面。
しかし、次の一手で勝敗は決してしまう。
84歩。これが銀冠の厚みを生かした妙手だ。
83歩で技あり。同銀には71龍がある。
この展開を嫌うなら84歩に対して同歩と素直に応じるのではなく、72金寄と頑張る手も考えられる。
しかし、これも83歩成から単純に攻めていけば簡単に崩壊する。
平凡ながら84歩が痛い。74銀とかわす手には同馬!が強烈な一手だ。
同金には、71龍。
やはり84歩と突いた時点でこちらの勝利が確定してしまったようだ。
最後は大差。