原始棒銀、51手の快勝劇!
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相手が42銀と上がってきた局面。
特に研究したことはないのだが、経験則としてはこの形に原始棒銀がよく刺さる。今回もいつも通り原始棒銀でいきなり仕掛けてみることにした。
相手の守りが中途半端なうちに仕掛ける。
自玉を囲うこともなく、最速の仕掛けだ。
相手はこの手に期待していたか。最強の反撃を繰り出してきた。
しかし、この手には用意の切り返しがあった。
24歩。相手が守ってきたところに構わず突っ込むのが狙いの一手だ。
ここで同銀は嫌だが、44銀とかわしてどうか。42飛の反撃が怖いようでも76歩と紐をつけてなんとかなっていそうだ。とはいえ、本譜よりは難しかっただろう。
24歩と突き捨て、角のラインを止めてから34歩で銀を追い払う。この組み立てが良かった。
銀が引いたら24銀と出られるのを嫌ったのだろうが、相手が25歩と大悪手で応じてきたことでさらに差が広がった。
丸銀得を果たしたこの局面。
銀を使って攻めていきたいが、2筋は堅くてとても突破できそうにない。視点を変えて攻めていきたいところだ。
眠れる獅子に起きてもらった。
次の44銀が受けづらく、大優勢だ。
相手が飛車をぶつけて強く反発してきた局面。
せっかくの強力な馬と飛車を刺し違えるのは癪だが、馬が逃げると47飛成と成られてしまう。
方針が問われるところだが、私は28の飛車に注目して勝利の流れを組み立てた。
まず、馬はやはり重要なので逃がしておく。
問題は飛車をなられた時の対応だ。
遊んでいる飛車をドカンとぶつける。これが決め手だ。
自陣もすこし危険になるが、それ以上に飛車を持ち駒にするメリットが大きいとみた。
飛車を打たれても金底の歩が堅い。あっという間に寄せきってしまった。
最後は手に入れた飛車を打ち付けて詰み。